受容
息子の障害がわかってから、3年
生まれたときから抱えてた不安を含めると10年近く経ってようやく今
遅いけれど
生活がやっと落ち着いたからか
気持ちに余裕が生まれたからか
唐突に、息子が可愛い。
息子は私に懐かないと思っていた。
視野を狭めていたのは、私。
息子は赤ちゃんの頃から、ずっと可愛かったのに
しんどくて存在を否定してた。
どうせ言ってもわからないからと、関わることを諦めてた。
息子の良さを夫は知ってた。
伝わらないと諦めずに声をかけた。理解できるまで説明を繰り返した。
夫のように息子と関係を築くのは無理だと思ってた。
けど
学童に入って、子供同士で関わり合って新しい遊びを覚えてきて、
同級生とコミュニケーションを取れていることにまず驚いた。
同じように遊べるんだ、みんなが面白いものを息子も面白いってわかるんだ。
覚えてきた遊びを、私たちに説明することまでできて驚いた。
一辺倒な説明じゃ聞き取れなくても、遊びの中でこどもは成長するんだと知った。
最初から同じようにはできなくても、同じ時間を共有するだけでよかったんだな。
息子の言葉に耳を傾けて、興味ありそうな話題に乗っかって、頭ごなしに言うのでは無く、おなじ目線で会話する。
それだけで、息子がそばに来てくれるようになった。ほんの一時、そうしただけで心を開いてくれた。
私この数年間何やってたんだろ。
自分が大変ばっかだったな。
実際大変だったけど。色々、理想が高すぎた。完璧な子供なんてはじめからいないのにね。
昨日は一緒にあやとりをして
今日は一緒におままごとしようって
英語も勉強したいって
可愛いな。
一緒に生きていこうね。